コラム

コラム

終活・エンディングノートに関する調査。約50%が「終活」を認知している。

 

株式会社ライフメディアが行うアンケート・調査結果レポートサイト「リサーチバンク」による、

エンディングノートに関する調査結果が掲載されていましたので、ご紹介いたします。

 

―以下転載いたします―

 

■テーマ:終活・エンディングノートに関する調査

■有効回答:2000件

■調査期間:2015年2月5日から2月6日

■対象者:60歳以上の全国男女

■キーワード:終活,エンディングノート

 

「人生の終わりをよりよく締めくくるための準備をし、より良く自分らしく生きていくための活動」のことを終活と呼ばれています。また、万が一の時に備えて、家族へのメッセージや終末期医療の方針、葬儀や墓のこと、保険や財産に関する情報などを書き留めておくエンディングノートにも注目が集まっています。
今年も60歳以上の男女を対象に、終活・エンディングノートに関する調査を行いました。

 

調査サマリー

  • ■60歳以上の男女に対し、「終活」という言葉を知っているか尋ねたところ、50%が「知っていた」と回答した。
  • ■60歳以上の男女に対し、「終活」が必要だと思うか尋ねたところ、47%が「必要」と答えた。女性の方が終活を必要としている人がやや多い。
  • ■60歳以上の男女に対し、「エンディングノート」を知っているか尋ねたところ、50%が「知っていた」と回答した。男性より女性の方が認知している結果になっている。
  • ■60歳以上の男女に対し、エンディングノートを書いているか尋ねたところ、「書いている(書いている途中)」と回答した人は7%だった。44%は「書いてみたい」としており、約半数がエンディングノートを書く意向があることがわかった。
  • ■エンディングノートを書いている・書いてみたいと答えた人に対し、内容について尋ねたところ、男性は「家族への感謝の言葉」「所有財産や負債に関すること」が上位になり、女性は「自身の葬儀や墓のこと」「終末期医療のこと」が上位になった。
  • ■エンディングノートを書いている・書いてみたいと答えた人に対し、書く理由を尋ねたところ、「遺品整理や遺産で面倒をかけたくないから」が68%でもっとも多い結果になった。女性は男性と比べ、終末期の希望や死後の希望を伝えたいという人が多いこともわかる。
  • ■エンディングノートを書いている人に対し、どのように書いているか尋ねたところ、「既製のエンディングノートに手書き」と回答した人が51%でもっとも多かった。
  • ■60歳以上の男女に対し、法的拘束力のある遺言書を用意しているか尋ねたところ、「すでに用意している」人は3%未満、「用意したいと思っている」人は17%程度だった。

 

調査結果

サンプル数

60歳以上の全国男女、2000名に調査を実施した。各サンプル数は以下のとおり。

60代 70代以上
男性 754 246 1000
女性 841 159 1000

■Q1.あなたは、「終活」という言葉を知っていますか?
※単一回答/60歳以上の全国男女(n=2000人)

■Q2.あなたは「終活」が必要だと思いますか?
※単一回答/60歳以上の全国男女(n=2000人)

■Q3.あなたは、「エンディングノート」を知っていますか?
※単一回答/60歳以上の全国男女(n=2000人)

■Q4.あなたはエンディングノートを書いていますか?
※単一回答/60歳以上の全国男女(n=2000人)

■Q5.エンディングノートにはどのようなことを書いている・書きたいと思っていますか?
※複数回答/エンディングノートを書いている・書いてみたいと答えた人(n=1025人)

■Q6.なぜエンディングノートを書こうと思ったのですか?
※複数回答/エンディングノートを書いている・書いてみたいと答えた人(n=1025人)

■Q7.あなたはどのようにエンディングノートを書いていますか?
※単一回答/エンディングノートを書いている人(n=138人)

■Q8.あなたは法的拘束力のある「遺言書」を用意する予定はありますか?
※単一回答/60歳以上の全国男女(n=2000人)

■Q7.終活やエンディングノートなどにまつわるエピソードやお考えがありましたら教えてください。

  • 千葉県:60代女性エンディングノートは、良い面と逆に残った者に深い負担や心の傷を与えるのとがあると聞きます、難しいところですね…。
  • 新潟県:70代男性大変に難しい面を持っていると思います。いくら自分では親切心であれもこれも書いたところで、そういうものは残された者は見る気もしないと思われます。そうだとすると、決まりきったことしか書けないものだとも思います。残された者は、自分たちに益になるものだけを必要とする、ドライな面を多分に持っていると思うからです。
  • 神奈川県:60代女性年齢的にもこういった話を友人とする機会がありますが、皆さん一貫しているのは旦那が先に亡くなる前提らしく、まだ用意しなくてもいいねという結論に達します。
  • 埼玉県:60代男性家族に看取られるかは分からないし、過去の事も知らない事が多いだろうから、自分の意識がある内に最期の始末まで書いておけば、後の者が戸惑わずに済むだろう。両親を看取った時、葬式に来られた方の名前、関係が分からず、対応に困ったので。
  • 東京都:60代女性先日、兄を亡くしました。兄は自分の葬儀方法・連絡先等を細かに示してくれていましたのでとても助かりました。自分もそうしたいと思います。悲しみが一層深くなりましたが。
  • 千葉県:70代男性ノートを購入したのは10年前、64歳のとき妻も購入。今74歳肉体労働、塾と教室の運営等などをやっているので、「終活」がピンとこずサボっております。
  • 福岡県:60代女性息子二人に迷惑をかけたくない一心で用意しました。遺影も選んで、費用も付けて準備しました。用意してからは、とても気が楽です。
  • 千葉県:70代女性3月に94歳を迎える認知症の母を自宅介護中です。終末期医療のことなど判断が出来るうちに聞いて置けばよかったと! なので、私も子供達に心配を掛けたくないのでエンデイングノートを…と思っているのです。
  • 東京都:60代男性大学時代の友人が若くして亡くなったが、自身の葬儀一切をプロデュースして旅立っていった。自身の職業柄だったのかもしれないが、葬儀の時に流れていたジャズが忘れられない。
  • 兵庫県:60代女性死んだ後のことは生き残った者が考えればいいこと。死は自然なことと思うのでできるだけ何も残さぬよう身軽にしてゆきたい。

 

 

この調査は2012年より行われており、エンディングノートについて話題になることも年々増えているようですが、実際「書いてみたい」と思ってはいるものの、なかなか書けずにいる方が多いようです。

 

様々な考え方があると思いますが、エンディングノートはご家族への思いやりであることは勿論、

やはり一番は、一歩一歩自分が歩んできた人生や自分という一人の人間に対する思いやりなのではないでしょうか。

 

(出展:http://research.lifemedia.jp/2015/02/150218_endingnote.html

 

 

2015年2月18日

相続安心サポートセンタースタッフ 藤田

 

 

相続に関するよくある質問